備忘録
感電注意!!!
錯誤がある場合はご容赦ください。
2022年9月10日
数年前eBayで小型で小静電容量、高速、高耐圧、真空リレーを集めてみました。
Kilovak HC-1 Kilovac HC−1
多忙な為ほったらかしでしたが
この度、性能チェックをしてみました。



コイル特性
【白】このタイプは逆起電力サージ保護ダイオードがついている。


実験回路 CH1=駆動電圧 CH2=コイル電圧 オシロスコープで波形観測します。


CH1=駆動電圧 CH2=コイル電圧 サージ電圧は吸収されているようです。


NC接点 遮断 応答≒2.2mS


NC接点 導通 チャタリングあり 応答≒6.3mS


NO接点 導通 チャタリングあり 応答≒3.2mS


NO接点 遮断 応答≒5.2mS


【赤】このタイプは逆起電力サージ保護がついていない。


インダクタンス=178.8mH 逆起電力対策が必要である。


バリスタ TNR331 TNR471


TNR331 337Vほぼ定格
電源電圧は5kVですが抵抗50MΩを経由しています。さわっても電撃は小さいです。


TNR471 464Vほぼ定格
電源電圧は6.3kVですが抵抗50MΩを経由しています。さわっても電撃は小さいです。


高圧デバイダー


TNR331 220mVx1000 高圧デバイダー立ち上がり特性が遅い?


TNR331 300mVx1000 高圧デバイダー立ち上がり特性が遅い?


TNR331 440.6V TNR応答速度が遅いため実測値?


TNR471 615.6V TNR応答速度が遅いため実測値?

使用した2SK2225の耐圧は1500Vなので十分ですが
耐圧1000V程度のMosFETでしたらTNR331(330V)がよいでしょう。
印過電圧も500Vが上限なのでちょうどよさそうです。
逆起電力ピーク時間が0.2μ秒程度遅れますが
この後の接点応答時間から比べれば影響しないと思います。
この電圧に感電すると結構、電撃ショックを受けます(>。<*)
電撃ショックは電圧ではなく電流が0.1mA以上の時に感じると思います。
それと時間ですね。時間が短ければジュールが小さい
1万ボルトだとすごいように感じますが電流が小さいと問題なし
ただし電荷がたくさんたまっていると電流が大きくなる
これはたくさん体験するとわかります。
AC100Vはよほど湿った状態で触らなければ【ピリピリ】程度
AC200Vはかなり乾いていても【ビリビリ!】
DC24V以上は危険
DC800Vに感電したときは指先の皮膚に穴が開き焦げた。
まさに目から火が出たというショック!!!
感電を予知して心臓に電流が流れないようにする。
副作用として、びっくり転落、腕をどこかにぶつける。
調理台に裸足で乗っているときに感電して漏電遮断機がはたらいたこともあった。
感電は心地よいときがある。電気風呂(">Ω<")(">ω<")(">π<")フーーッ・・・


接点特性

NC接点 遮断 応答≒2.0mS


NC接点 導通 チャタリングあり 応答≒2.5mS


NO接点 導通 チャタリングあり 応答≒2.4mS


NO接点 遮断 応答≒1.0mS

ダイオード式よりもバリスタ式の方が高速になっている。!!
ダイオード式の場合コイルのエネルギー吸収は
コイル自身の抵抗によってジュール熱消費(保磁力大)するので時間が長い。
バリスタ式は逆起電力の電圧が高いのでコイル外部で
ジュール熱消費するので時間が短い。(保磁力小)・・・と思う・・・
CWフルブレークインで使用する場合
チャタリング期間中は送信しないようにタイミング制御が必要でしょう。
チャタリングが接触不良ではなく接点が振動(バウンド)している?
接触不良だと矩形波にならない?

磁石

ピンが折れたリレーがあったので・・・


磁石で導通確認


磁石で導通確認


耐圧特性

5kV 10MΩ並列 バラック配線なので感電注意!!! 【ハラハラどきどき】
感電電流1mA うっかり触ると電撃は痛いです。(>。<*)


導通試験で約1mA流れる


接点開放で約0mA


ケース耐圧試験で約0mA流れる


温度特性

通電時間が長いと結構熱かったので温度を測ってみた。


温度変化グラフ
動作温度範囲 −55℃〜125℃なので大丈夫
リレー温度が125℃を超えればリニアアンプ筐体温度はもっと上がるでしょう。

気分的にはさわれる程度の熱さがいいな・・・・・
空中配線しなければ温度の心配はないでしょう。