2022年08月22日終活中日記
先日ヤフオクでYIG発振器(YTO)をポチッテしまった。
昔のCQ誌でYIGを使ったスペアナの記事を思い出した。
まずは入荷したので発振確認をしてみました。
この技術?情報は個人的利用であれば自己責任でご利用ください。
当方は保証いたしません、錯誤がある場合はご容赦ください。

入荷したのは1インチ角の小さなもの
Micro Lambda.Inc MLLC-1273-1
アンリツのシグナルジェネレーターネレーターMG3660Ayori取外し品らしい。
10Pのコネクタがついていたので蛇の目基板を準備
TUNEには安定抵抗と各端子に電流検出抵抗(0.1Ω_1W)を配置しました。
TUNE抵抗=9.7Ω インダクタンス=49mH
このインダクタんがあるために電流制御に苦労するらしいです。
ネット情報では20MHz/mAらしいです。


バラック実験 発信機電源+15V,-5V TUNE電源25V スペアナ


ロガー 温度センサー4個 TUNE電流


まずは200mA程度から恐る恐る測定
室温は30℃くらい今日も猛暑日になりそう
YTOが50℃になったので空冷開始
ロガー停止後エアコンを入れました。


まずは200mA程度から恐る恐る測定


TUNE電流検出 温度センサー3個 30dBATT


3.7GHz程度から発信している。[+2.5dBm]


3.9GHz程度から安定している。[+12dBm]


スペアナ上限6.5GHz程度まで確認できた。[+15.83dBm]


3.897GHzよりちょっと上から発信していない部分があった。ドッキリ!!


3.933GHzよりちょっと下まで発信していない部分があった。ドッキリ!!


50℃が気になったので簡易空冷中。
温度ログを見ると風が当たる場所によって温度差があります。


4GHzよりちょっと下の発振停止がなくなった。。
35℃まで低下したのがよかったようです。
壊れてなくてよかった!! 温度上昇に注意!!
このあたりの失敗談はネット上に諸先輩方の記事がありますので
グーグル先生に聞いてみてください。



電源はPower Techno PSK80-1515
+5V10A +15V0.8A -15V0.8A
+5Vは余裕ありすぎだけどあり合わせの複合電源
冷却ファンも装備


正面パネル
電流計を周波数表示に換算します。


リード線を引き出す。
YTOも見えます。


LM12CLKパワーオペアンプ


LM12CLK廻りのサブ基板
放熱板の右下に7905 -15Vから-5Vを取り出します。
在庫切れ慌てて大須ボントンに買いに行った。
今はタケイムセンがないのはさみしい。


裏面配線が込み入ってきたので
ICの腹の下にも部品配置しました。


MC145163P廃版ですが今でも入手できました。
分周設定がBCDなので簡単です。


簡単な電流アンプ回路です。

時定数(10msec)を49mHに対する安定抵抗を決定します。
ωL=2xπx10Hzx49mH≒3.079【Ω】
帰還用抵抗=2Ω(2W) 電流検出抵抗=1Ω(2W)
直列抵抗=5Ω(3W) 手持ち抵抗の関係でこれにしました。
合計8Ωで実験開始です。
オペアンプ負入力抵抗=1kΩ
負帰還コンデンサー=0.1μF
よく見かけるPLLは10kHzで可変分周ですが
この方式は固定分周(1024)で可変SGを使用します。
YTO 4-11GHz÷1000÷1024≒4-11kHz
SG 4-11kHz÷1024≒4-11kHz
SGはHP33120Aはルビジウム発振器外部基準を利用します。
周波数カウンターはHP5312Aを利用します。
SG出力分配用にスプリッターかカプラーが必要ですが
手持ちがないので30dBアッテネーターでレベル合わせだけ行います。
たまたま15GHzプリスケーラーの手持ちがありましたが入手難かもしれません。
eBayに12GHzプリスケーラーの出品がありました。
"KE5FX Stellex"のサイトが原典のようです。

VFO動作

スペクトラムを拡大するとノイズが多いので


Tuneコイルに22μF+ダイオードを並列接続しました。


ノイズがかなり減りました。


Tuneコイルに22μF+ダイオード+2200μFを並列接続しました。


ノイズがさらに減りました。


PLL動作
信号レベルの確認をしてみました。(別タグ)
ΦRとΦVをオシロ測定すると目的以外の周波数で信号変化する。


ロット番号の違うMC145163に交換しても同様である。

始めFR分周RA0,RA1を疑ったが問題なかった。
次にFV分周のD0A-D3Dの電圧を測定したら、
D3B,D3C,D3Dの電圧がふらふらしている。
インピーダンスはMオーム台(仕様ではプルダウン抵抗あり?)
その他は約50kΩくらい(プルダウン抵抗あり)
D3B,D3C,D3DをGNDに接続した。
ネット上にはこんな情報が無いので不思議である。
ブレッドボードで3個確認しましたら
MC145163に5V電源のみでは
電圧は2Vくらいインピーダンスは5-6kΩ
無難なのはプルダウン抵抗に依存せずに
確実の0V接続がよさそう

PDoutをそのまま使おうと思うとYTOとSGを入れ替える必要がある。
YTO⇒プリスケーラー⇒REFoutを周波数カウンターに接続したい。、
回路追加のためには配線が混み入ってきたのでサブ基板を追加しました。

サブ基板A(チャージポンプ)よりサブ基板@の方がシンプルなので採用

FV>FRでΦV=Lowパルス ΦR=High
FV<FRでΦRがLowパルス ΦV=High
FV=FRでΦV、ΦRが短いパルス

FV<FRでΦRがLowパルス ΦV=High


FV>FRでΦV=Lowパルス ΦR=High


PLL動作中 FV=FRでΦV、ΦRが短いパルス


【VFO】YouTube 10.7GHzまで発信しているみたい?


【PLL】YouTube 6GHz程度までなんとなく動作しているみたい??


私のスキルではYTOは使いこなせないようです。
どなたか利用してください。
当方からはサポートできません。
YTO_PLL.pdf 表示
YTO_PLL.zip CE3圧縮ファイルダウンロード







【回顧録】
数十年前YTF(YIGフィルター)のジャンクを購入したことがありました。
付属していたディテクターの実験をしただけで
8GHzスペアナと2GHz発振器は所有していましたが
使いこなせずにヤフオク出品した記憶です。